アザラシ・ポリティクス拾遺

【リード】<アザラシ>北海道で保護管理計画策定へ 漁業被害受け、「間引き」も
「北海道沿岸部でアザラシによる漁業被害が深刻化しているのを受け、道は16日、鳥獣保護法に基づくアザラシの保護管理計画を14年度以降に策定する方針を決めた。海洋生物の保護管理計画は全国初。環境省と道が12〜13年度に生息調査をして適正数を見極めたうえで、捕獲による「間引き」などの方針を計画に盛り込む。/北海道周辺に生息する代表的なアザラシはゼニガタとゴマフで、ゼニガタ襟裳岬などに1000頭以上、ゴマフは宗谷地方などに1万頭以上いると推測される。道は10年度の漁業被害を少なくともゼニガタで3400万円、ゴマフで2億5600万円と見積もっている。/このうちゼニガタは91年に絶滅危惧種に指定されており、駆除ができない。アザラシの生態に詳しい東京農大の小林万里准教授によると、ゼニガタは毛皮目的などの乱獲で70年初めまでに数百頭まで減ったが、生息地の一つの大黒島(厚岸町)では40年間で約5倍に増えたという。/音波などで追い払っても頭がいいため慣れてしまい、漁業者が捕獲を求めていた。道自然環境課は「科学的知見に立って漁業者との共存を図りたい」と話している。【田中裕之】」(出典:headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120317-00000001-maiall-soci)