オスプレイはなぜ欠陥なのか

「エンジンにトラブルが起きたとき、オスプレイ緊急着陸するにはグライダーのように翼で滑空するのだが、この場合、地面に接触してしまうプロペラを最後のところで吹っ飛ばし、機体のダメージを軽減する構造になっているという。/ところがこのプロペラ、ドラえもんの竹コプターみたいに可愛いものではない。重い機体を浮遊させるのだからそうとうな大きさだ。オスプレイは軍用機だから普通のヘリのローターよりも頑丈に作られている。そんなものが市街地に向かって吹っ飛ばされ、住宅や住民に直撃したらたまったものではない。/ 通常のヘリコプターはエンジンが故障し停止した場合でも、機体が降下するときの空気抵抗が、相対的な意味で上昇気流になってローター(回転翼)が自然回転して、ドスンと落ちることなく軟着陸できるように設計されている。これをヘリコプターの「オートローテーション機能」という。/しかし、翼の揚力で飛行するように設計されているオスプレイの回転翼には、ヘリコプターほどの揚力がない。エンジンが停止した場合、空気抵抗を上昇気流として機体を支えることはできない。つまり、「オートローテーション機能」がないのだ。/……したがって、もしエンジントラブルが起きると、グライダー方式に切り替えて滑空して着陸させるしかない(そのときに大きなプロペラが邪魔になることは前述の通り)。
 問題は、エンジントラブルに気付いて、不時着するためにいざグライダー方式に切り替えようとしても、それに必要な時間が12秒かかるということだ。米軍資料によると、その12秒間に1600フィート(約45メートル弱)降下するという。つまり、1600フィート以下の高度でトラブルが発生すると、墜落する可能性が大きいというわけである。離着陸時に事故が多いのもうなずける/オスプレイは非常に操縦が難しい上に、通常のヘリコプターや飛行機と異なり、事故を起こしやすい要素を多分に含んでいるために、わずかな不具合でも大事故につながる。/絶対に故障しない機械はない。仮にに構造上の欠陥がないとしても、人為的なミスはもちろん、整備不良などに起因するトラブルはある。そうした場合に手の打ちようがないのがオスプレイである。だから、訓練中を含めてしょっちゅう事故を起こしている。結局は欠陥品なのだ」(出典:himawari823.no-blog.jp/unchiku/2012/06/post_cf88.html)。