「XXXファイル」

大阪市住吉区の私立浪速高校が11年度大学入試で、成績優秀な生徒4人の受験料計約50万円を実質負担し、立命館大を中心に延べ22学部・学科に大量出願させていたことが、毎日新聞の取材で分かった。同高はホームページで同大学の11年度合格者数を「延べ32人」と公表しているが、9人分は生徒1人が合格したもの。合格実績を「水増し」していたことになり、実績を優良と見せかける表示を禁じた景品表示法に抵触する可能性がある。/関係者や内部資料によると、成績優秀な生徒や保護者に「頑張りを後押しする寄付があった」などと説明し、余分に受験を要請。4人は主に大学入試センター試験の成績を利用できる立命館大の理系学部・学科などを受けたが、合格しても入学せず国立大を目指して浪人中の生徒もいる。/複数の関係者によると、高校側が要請した受験の費用は生徒側がいったん負担し、大学への振込書類を提出させて後払いする仕組み。木村智彦校長(65)の指示で昨年から本格的に始まったという。/毎日新聞が入手した受験生のリストなどは「Xファイル」と名付けられ極秘扱い。本命校など自主的に受験する費用は負担しないことや、金銭授受を示す文書は残さないなどのルールがあり、関連の会合後、関係書類は全て回収され、厳重に口止めされたという。/取材に対し、木村校長は受験料負担について「学校会計からの支出は一切ない」とし、一部教員が誤って受験料支援を申し出た、と文書で回答。合格者実数の非公表は認めつつ「入試説明会では最終進学先を実数で説明している」と答えた。【林田七恵、日野行介】」(出典:headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120108-00000020-mai-soci)