クリティカからトピカへ!

「今日においてはクリティカ(批判精神)のみがもてはやされている。トピカ(試行錯誤発見法)は先におかれるどころではなく、まったく無視されている。再び、不都合をともなってである。というのは、ちょうど論点の発見が、本性からして、その真理性の判断先立つように、トピカは教授において、クリティカに先立たねばならないからである」――ジャンバッティスタ・ヴィーコ(1708)[『学問の方法』上村忠男・佐々木力訳、岩波文庫、p.29.]。