生物多様性・釜山会議

「 【釜山共同】生物多様性に関する最新の科学研究を評価し、各国の政策決定に貢献する新たな国際枠組みを創設することに11日、韓国釜山市で開かれた政府間協議で参加各国が合意した。今年の国連総会で正式決定される。
 この国際枠組みは「生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットホーム」(IPBES)と呼ばれ、国連環境計画(UNEP)の主導で創設される。
 地球温暖化問題で、現状や影響、将来予測などを科学的に分析して報告書をまとめ、政策決定や国際交渉に大きな影響力を持つ「気候変動に関する政府間パネルIPCC)」の生物多様性版で、各国の生物多様性保全政策の充実に貢献することが期待される。
 7日から始まった交渉会議は11日が最終日で、日本や米国など約80カ国と各国の非政府組織(NGO)などが参加。名古屋市で10月に開かれる生物多様性条約の第10回締約国会議(COP10)の議長国となる日本のほか、韓国、フランス、ドイツなどはIPBESの設立を支持。米国や中国などは「既存の機関の活動と重複する可能性がある」と慎重な姿勢を示し、大詰めの交渉が続いていた」(出典:東京新聞 www.tokyo-np.co.jp/s/article/2010061101000656.html)。