インドネシア熱帯雨林保護

インドネシア 熱帯雨林保護へ 農園の新規開発を2年凍結
(CNN) インドネシアのユドヨノ大統領は26日、温室効果ガスの排出量増加を防ぐ対策の一環として、同国内の熱帯雨林や泥炭を含んだ土地をヤシ油などの農園に開墾する新規事業の承認を2年間凍結すると発表した。
 インドネシア熱帯雨林では不法伐採や農園開発のための無許可の開墾、野焼きがはびこり、温室効果ガスの排出量では世界でも最大級となっている。不法伐採を封じ込める法執行の不備もあり、環境保護団体から長年批判を受けてきた。
 事業承認の凍結を発表した席には、ノルウェーのストルテンベルグ首相も同席し、インドネシアによる森林消失を防ぐ施策に10億米ドルを資金援助すると発表した。同首相は開墾事業の凍結は温室効果ガスの大幅削減へ向けた大きな一歩であると評価した。
ノルウェーの首都オスロでは近く、気候変動と森林破壊に関する国際会議が開かれる。同国のインドネシアに対する資金援助は、二酸化炭素(CO2)排出に上限を設け、過不足分を国際市場で売買することが可能な「排出量取引制度」関連の事業の一環となっている。
 ユドヨノ大統領によると、新規事業承認の凍結は今年から実施する。2020年までに温室効果ガスの排出量を少なくとも26%減らす目標値も明らかにした。
 気候変動につながる温室効果ガスの排出量のうち約5分の1は森林破壊に関係があるともされる。
出典;www.cnn.co.jp/science/AIC201005270019.html