マザーグースならぬマングース物語

mitzubishi2010-04-24

生物多様性の物語にとってハブとマングースは二大悲劇の主人公
 ハブは猛毒ゆえ――本当は邪悪な存在と言えハブにおいても種の絶滅は禁じ手なのだが――なぜか絶滅が期待され、その任務の遂行に抜擢されたのがマングースである。
 マングースは開拓者として、がんばってその生態系の空きニッチに入り込んだ。
 苦労の末、種族の繁栄を謳歌したマングースの幸せもつかのま。もちろんマングースとて、好敵手であるものの、とりわけハブが好物というのではなかった(狭いところに押し込んで異種格闘技させた人間様が悪い〜!)。やがて「マングースは原産獣ではなく固有種を減らす有害獣だ」として人間様は、その「絶滅」を計画立案した。あなおそろしや!。マングースだが、ハブ以外の固有種を減らす張本獣ではなく、本当は生態系バランスの問題。マングース連だけがワルじゃない!。もっとも悪い張本人はいうまでもなく人間。
 いずれにせよマングースの御陀仏が期待されるようになる。
 マングースもハブも人間様恨めしや
 化けてでるぞ〜!!!
続報果敢にも南西諸島を脱出したマングースの志ある獣はボートアニマルとなってやがて日本本土に上陸した。海上保安庁、ならびに入国管理獣事務所などは、調査員を派遣して沿岸警備をおこない、不審獣の取締を強化している。鹿児島の志布志湾は、有志マングースの密上陸を記念=祈念して、それ以降、新移民の同志の間ではピッグス湾ならぬ「マングース湾」と後に呼ばれることになる。
イーストサイドストーリー】
台湾猿物語(タイワンザル物語)タイワンザル(学名はMacaca cyclopis)は、現在は特定外来生物すなわち「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律(平成16年6月2日法律第 78号)」によってニホンザル(Macaca fuscata)との交雑が懸念されており、捕獲と絶滅や不妊化――とりわけニホンザルとの交雑個体――が期待されているものである。もともと、愛玩つまりペットとして台湾山中で拉致(abduction)され、猿身売買されて日本にやってきたものであるが、それが屋外に逃げて、山野の固有種すなわちニホンザルと恋に陥り、交雑種を産むにいたったものもある。人間の身勝手により猿権を無視して連れてこられ、日本社会に溶け込もうと努力しているにもかかわらず、犯罪猿扱いされ、さらに人間――暴虐な日本人である――の手によって捕獲されると、上記の法律により生存権すら侵されようとしている可哀想な猿である。
朱鷺(トキ)のトキトキする話:ちなみに、日本人は一度、日本領内から朱鷺(トキ)を絶滅しておいたくせに、再度、中国からトキの輸入した上で、それらのトキに日本国籍を与え、さらに次の世代には、人間にも適用されない出生地主義により「日本のトキ・日本の国鳥」と豪語する始末である。近年、手厚く保護されている日本帰化――中国の国籍を放棄させられた――のトキを、貂(テン)が襲うという事件が発覚し、邪悪な悪者としてフレームアップされた記憶は新しい。しかしながら、その後、トキは4月はじめ抱卵していた卵をバンバン放棄する行動に訴えた。TBCのキャスターのテンカウントさんによる突撃インタビューによると、そりゃ「べつにぃ〜♪ まさに少子化社会の日本人をまねしているのよ、だって子育てしなくないも〜ん」と言っている