行政刷新会議「事業仕分け」事業番号3-52(全文掲載)

行政刷新会議事業仕分け
第3WG 評価コメント
評価者のコメント(評価シートに記載されたコメント)
事業番号3-52 大学の先端的取り組み
(1) グローバルCOEプログラム
(2) 組織的な大学院教育改革推進プログラム
(3) 国際化拠点整備事業(グローバル30)
(4) 大学教育充実のための戦略的大学連携支援プログラム
(5) 大学教育・学生支援推進事業
(グローバルCOEプログラム、組織的な大学院教育改革推進プログラム)
●グローバルCOEは研究ではなく、教育であるなら大学が当然にやるべきこと。組織的な大学院教
育改革は廃止。
●改革のスタートアップ経費という位置づけだが、なぜスタートアップに特別な金がいるのかわから
ない。専攻設置が狙いなら専攻設置量を指標にすべき。目的と手段が合っていないか見るべき。
●検証に着手したというが、もともとどのような指標で検証するのか。本来スタート前に何で評価する
か。指標を先に明らかにするのが常識。院のレベルアップはすべきだが、手段が不明瞭。再構築す
べき。
●該当分を交付金化。
●対象の絞込みをより厳格化しモデル事業として取り組み、成功事例として水平展開する。取り組
み継続(条件)については、実績の詳しい検証を。
●事業目的に問題はないと思われる。経費縮減で半額。学外を含む大学運営協議会の設置は如
何か。
●キャッチコピー的な事業名をやめて、ガイドラインを明示したモデル事業として数を絞り、検証して
ほしい。半額の経費は基盤的経費に回すべき(トータル予算の削減はないように)
●事業名と目的とする内容をシンプルに分かりやすく説明され、進捗に応じて弾力的な対応が可
能となる仕組みに組み替えるべき。人材育成。グローバルCOE、組織的な大学院教育改革プログ
ラムの事業区分せずに、一本化して効率化を目指すべき。
●基本的に各大学が独自に取り組みをすべきところであり、特に教育改革プログラムについては廃
止すべきと思う。COEについては他の競争的資金と統合すべき。
行政刷新会議事業仕分け
●21世紀COEの成果検証が生かされているのか。140拠点は多くないか。RA・ポスドクの雇用
対策と見られてしまうのは、成果・評価・検証について説明不足である。縮減もやむなし。
●グローバルCOEの成果評価に博士取得者の就職率向上を重点に置くべきである。
●博士課程にある学生らの支援のあり方等は、長期的目標の立て直し、その目標に向けたロードマ
ップを政府として作成すべき。独法化した後の運営費交付金、競争的資金のあり方を今一度政府
において見直し、検討するべき。
国立大学法人化が本当に良かったのかどうかの検証にあわせて見直しが必要。現状では要求
通り。
●継続性の確保、質の変革(評価の厳格化)。
(国際化拠点整備事業(グローバル30)、大学教育充実のための戦略的大学連携支援プログラ
ム、大学教育・学生支援推進事業)
●そもそも大学本務であり、経営経費の補填と見られても否定できない。
●該当金額を交付金化。雇用対策は別予算で手当てすべき。
●大学教育・学生支援推進事業は目的にかなった内容とは思えない。省庁横断的に内閣一丸と
なって大学生だけでなく高校生含め集中対応すべき。(農業組合―職人組合(地場産業等)等も
就職先。分野拡大を。起業もあり。) グローバル30、大学教育充実のための戦略的支援プログラ
ムは各大学の自主性。
●グローバル30、大学教育充実のための戦略的大学支援プログラムは全面的に見直すべき。コン
セプト自体がずれている。クオリティーを上げるのは大学の本務である。大学教育充実のための戦
略的大学支援プログラムはマッチングやアクション(就活)に直結するものに限定すべき。直結しな
いもの(データベース・調査)は民間にいくらでもある。中小・ベンチャーで人材不足のところとのマッ
チングができるように考えるべき。学生の就職に対する視野を広げるアクションをとるべき。
●大学の教育内容・競争的資金の抜本的見直しを政府において行うべき。学生の就職支援活動
は、他省庁とより連携して効果的に行う施策の組み直しが必要。
●効果があるかどうか分からない。それが実証されるまで計上は見送り。
●戦略性を持ったモデル事業に組みなおして、基本的な大学のシステムとしてガイドラインを作る
べき。削減した予算は、基盤的教育経費に回すべき。
●学外を含む大学運営協議会の設置は如何か。
●重要なテーマも含まれているが、手段の精査と対象校の絞りこみを。
●行うべき事業ではあるが、その実施方法が有効とは思えないところが多いので、検討してほしい。
●グローバル30による国際化拠点が世界中から引っ張りだこになる人材育成ではない以上、20
年間継続して成果を上げてこなかった国際化事業と差別化できないので、質の向上を明確に樹立
するまで中止する。
●グローバル30・38 億→半分以下でよい。大学教育(戦略的プログラム)50 億・大学教育(学生
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就職支援)→本来大学が自分ですべきこと。
●研究とのトレードオフの考慮。地域活性化に役立つ地方大学での拡充。
●英語の講義を用意することが国際化となるのか?国際化の理念や目的が分からない。国立大
学法人化が本当に良かったのかどうかの検証にあわせて見直しが必要。現状では予算要求通り。
WGの評価結果
グローバルCOEプログラム
組織的な大学院教育改革推進プログラム
予算要求の縮減(1/3 程度縮減)
(廃止3名 予算計上見送り1名 予算要求の縮減8名(半額3名、1/3縮減
3名、その他2名(2 割縮減1名、9 割縮減1名)、予算要求通り2名)
国際化拠点整備事業(グローバル30)
大学教育充実のための戦略的大学連携支援プログラム
大学教育・学生支援推進事業
予算要求の縮減
(廃止4名 予算計上見送り2名 予算要求の縮減6名(半額2名、1/3 縮減1
名、その他3名(2 割縮減1 名、7 割縮減1名、9 割縮減1名)、予算要求通り2
名)
とりまとめコメント
グローバルCOEプログラム及び組織的な大学院教育改革推進プログラムについて
は、予算要求通り2名、廃止3名、来年度の予算計上見送り1名、予算要求の縮減8名
であり、その内訳は、半額3名、1/3 程度を縮減3名、その他2名(2 割縮減1名、9 割縮
減(グローバルCOEプログラムの廃止)1名であり、散らばりがあるが、WGとしては、1/3
程度の予算要求の縮減と結論する。グローバルCOEプログラムは廃止すべきとの指摘
行政刷新会議事業仕分け
や、対象が広すぎるとの指摘が複数あり、より絞り込んだ形で企画をしていただきたい。
国際化拠点整備事業(グローバル30)、大学教育充実のための戦略的大学連携支
援プログラム及び大学教育・学生支援推進事業については、廃止4名、予算計上見送
り2名、予算要求通り2名、予算要求の縮減6名(半額2名、1/3 縮減1名、その他3
名)であり、かなりばらつきが大きいが、WGとしては、予算要求の縮減と結論する。そも
そも大学の本務としてやるべきだという意見、結果・効果が不明だという意見、学生の雇
用に関する課題は重要だという指摘も複数あった。