BCC:とは何か

mitzubishi2009-11-10

そもそもBCC:とは何ですか、という質問がありました。たしかに自分が知っていることを前提に話すのはまずいので、解説します。質問してくださった方には、その勇気があると共に、みなさんの気持ちを代弁してくれてありがとうと私は言いたいですね。臨床コミュニケーション教育の専門家としての私のコミュニケーションの盲点を質問を通して指摘してくださったことを深謝します。

メールの返信には3つのモードがあります。
まず、
To: つまり【あなただけに送ります】とことですが、実際のメーラーは複数送れます。次に、
Cc: これは英語のカーボンコピーが語源なのですが【メインは To:の方だけど、重要なのであなたにも同一文書(=コピー)をおくりますよ】という意味。昔(コピー機がない時代)カーボーン紙を複数の紙に挟んでタイプライターで打っていたのです。だから手動式では力がいってこまるのと複写枚数に限界があるので、IBMの電動タイプ(ボビン式)が登場でします。これはめちゃくちゃ良い機械でした。あああの頃が懐かしい……てなことはさておき。そして、
Bcc: これはblind carbon [courtesy] copy の意味で電子メール時代に登場した宛先。先のTo: や Cc: は丸見えだが、BCC: なら【あなたにコピーを送ってますが、それ以外のあなたの知らない人も受け取っているタイプのメールです】という意味です。この訳語はリーダース英語辞典の記載だが、 [courtesy] の意味があることは私は知りませんでした。でもカーボンというすでに電子的には意味を失ったCというアクロニム(=頭文字の省略字)にこの【丁寧・優遇】という意味が使われているというのは面白い。つまり宛先のプライバシーを、他の人にも保証してあげてますよ、という送信者の厚意も読み取れるからです(現実は必ずしもそうではないでしょうが)。なかなか洒落た解釈だ!
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では、どうすればよいのか?
Bcc: をどうやって送るのか分からない時は、現在のメーラーBcc:仕様になっていないからです。メーラーの設定をBcc:を使う/Bcc:を自分の宛先に使う、というクリックをすると画面に現れます。私はウィンドウズやアウトルックを使っていないので、具体的にどこを操作するかは知りません。周りの電子メールの達人に聞くほかないでしょうね(=現場力的な回答でした)