この老犬には新しい芸を仕込めないという予想が的中した

AFPが伝える副大統領誕生のナラティブは面白いねぇ。また、イカレポンチでマケいんないと盲信するマケインがサラにイカレたサラ・ペイリンを選んだ時に、共和党の敗北が選挙をおこなう前に決まったことも、小浜候補たちの心証から明らかになる……。そうカリスマは恩寵として最終的に与えられるものなのだが自らのカリスマ性を構築すべきものでもあり、付近にいるカリスマを排除しなければならないことも示唆に富む。
「【10月30日 AFP】バラク・オバマBarack Obama米大統領は前年、大統領選挙の民主党予備選で激しく争ったヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)上院議員(当時)を副大統領候補にしようと真剣に考えていたが、夫のビル・クリントン(Bill Clinton)元大統領の影響力を懸念して断念した――。当時オバマ陣営の選挙運動を指揮していた人物が選挙戦の舞台裏を暴露する本を執筆し、29日にその内容の一部が米誌タイム(Time)に公表された。/デービッド・プルーフ(David Plouffe)氏は、著書『Audacity to Win(勝つための大胆さ)』の中で、副大統領候補を選ぶときにオバマ氏の頭にどのような計算が働いたかを克明に記している。/同氏は「副大統領候補に関する彼の判断基準では、ヒラリー・クリントンがその候補者リストに入っていなければならなかった」「彼女は有能で、議会でも役に立つだろう。国際社会にも顔が利くだろう。これまで、さまざまな場面でそうしてきたように」とし、オバマは、クリントンとの接戦の中で彼女に苦い思いを抱いていたにもかかわらず、「彼女を副大統領候補にするという議論を進めたがっていた」と記している。/だが結局、夫であるビル・クリントン氏の並外れた存在感への懸念と政治的な駆け引きが、副大統領になるチャンスをクリントン氏から奪うこととなった。/「ビルはとても面倒な存在になるかもしれない。彼女を選んだ場合、われわれ2人だけの関係では済まされなくなりそうなことが心配だ」とオバマ大統領は語っていたという。/最終的に副大統領に選ばれることになるジョゼフ・バイデン(Joseph Biden)元上院議員と初めて面談したときのことも振り返っている。バイデン氏は、「くどい話し手」という評判にたがわぬ「20分間の独白」を行った。
この老人には新しい芸を仕込めないというわれわれの予想が的中した
本にはまた、対抗馬である共和党ジョン・マケイン(John McCain)候補が副大統領候補にサラ・ペイリン(Sarah Palin)アラスカ(Alaska)州知事(当時)を指名した時の驚きも記されている。/一貫してオバマ氏の経験不足を指摘してきたマケイン氏が、全くの初心者を選んだことを指摘し、「とてつもなく奇妙で、無分別で、とても不可解な選択だったと思う」としている。(c)AFP(出典:www.afpbb.com/article/politics/2657974/4830006)」