私を駆り立てたネット資本主義

mitzubishi2009-10-15

SSSさん、久しぶり

イーアラートが来たので因縁を感じ反応してしまいました。理由は下記。
うちの大学担当の現在修行中?の若手営業の人には、うち開けたのですが、SSSさんにも開陳したほうが顧客の行動パターンを知る上で勉強になるかもと……
9月にメキシコと米国(エール)に行っていました。
たぶん9月中下旬のエールの学会の頃かな、アラートをもらって、そのままウェブに接続したらブックウェブプロのポータルが出てきました。
そこでの御社の宣伝文句(正確ではなく内容の旨)……
「OED電子版4.0販売、マックにも対応、正規輸入代理店の弊社におまかせください」価格はたぶん4万円(いまポータルでOED 4.0で検索したら相変わらずダメ検索ですぐには出てこない)
10年近く年前のマックヴァージョンでインストール不調で返品した記憶がありますが、今日日はこういうことがないだろうし、また完全コンパチを謳っている。
これは買わなくては!! しかし研究費(校費)はすでに使い果たし、ポケットマネーで買わねばならぬ。
そこでアマゾンジャパンのページをみる。
いわゆる並行輸入品で4万8千415円(ちなみにOED 4.0検索で一発で出てきます)、ワールドブックスだと24318円しかし、私が米国でこの検索をした時にはこの価格ではなく、2万9千円と記憶。
ここでまあ2万9千円で注文かと腹をくくったが、いや待てよ、と米国のドット・コムを検索。
230ドルで出ていますわ。送料14ドルほど(CD-ROM2枚組は軽いので送料も安いのか?)。
おまけにちょっとみないあいだに、日本円で計算もしてくれて送料込みで(当時のレート)22751円
米国滞在中の学会で、英語力の貧困を感じている人間(=小生)にはOEDをインストールしたらなんとかなるんじゃないかという妄想も働き、ここでクリック!
唯一の心配は、悪徳税関、以前、英国からグレン・グールドのオリジナルジャケットコレクション80枚を購入したら、ばっちり課税され、日本のアマゾンで買うのとさほど変わらなくなった悪い記憶がよみがえってきました。しかし今度は、ペラペラで軽い封筒、ただししっかり243ドルとしっかり書いている。学術関係だから免税なのか?_どちらも「快楽」を引き出すツールなのに、音楽CDには課税、電子辞書は免税というのは、税関の知的レベルが知れます。
無事、一昨日とどきましたが、会議や雑用で完全に失念。
今朝、インストールしたらマニュアルに10ぐらいのステップの説明があり簡単至極。
早速たちあげてみたらサクサク動きます。最初の検索は raison d'etat (国家理性・国家理由って言うの?)英語での初出は(たぶんJ.S)ミルらしき人の1869年と出ておる。津波を調べると1897年にラフカディオ・ハーンがGleanings in Buddha-Fieldsで書いているらしい。動名詞部分をクリックするとglean → Something gleaned or gathered とチェインで検索できる 。こりゃ便利だわ。
とここまで書いて、この至福は誰のせい?
左様、御社のアラートのおかげなんです。
しかし潤沢な校費もない身分とおかれた環境(=英語力のプアーな日本人)でドット・コムに駆け込みしたわけです。
私って「悪い人」なんでしょうかねぇ。
いやこういう行動に私を駆り立てたネット資本主義が悪い、なんてことをいっても誰も相手にしてくれませんわ。
というわけで、浮気して買ったOEDと、それを購入するきっかけになった御社のイーアラート(正妻?)の複雑な関係に思いを馳せつつ、まだお会いしたことのないアラートのSSSさんを思い出すのでありました。
かしこ(一応男性なのだが女性の気分で punto terminal)