レベルの低い演出が、観客の妄想力をかきたてる

mitzubishi2009-08-03

エヴァちゃんの第二弾『破』
現代のシェークスピアだな。台詞が不自然で、モノローグが多い_そうしないと伝わらないのかもしれないが。
人物設定は、もともとの原作がイモだから、これは仕方ないか。最後で実相寺風の電車のシーンが使われるが、これはオマージュというよりも破廉恥だね。でも、一種の歌舞伎(定型化された演技、いまならセクスィー部長のギョロ眼)の見栄のようだから、ま、いいか。
使徒のデザインは現代グラフィックアート風でなかなか綺麗でよろしい。
できるならずっとつづいてほしいほどだ。
最後の20分の戦闘シーンは、やたら画面も音も五月蠅いだけで、なにがよいのかわからない。かといってダイナミズムもない(それまでの1時間40分の映像効果が台無し)。
にもかかわらず全編を通して緊張感があるのはさすがだ。
「昨日、エヴァの「破」を見ました。今度の「Q」が楽しみじゃわい。
しかし、あの可愛らしいアスカの最期を見せず、次回は独眼竜で復活させるという感性はいまいちついていけない。
綾波はシンジの母のDNAからとったクローンだからあの親子関係はフロイト的な葛藤の構図でわかりすぎて、どうもキモイ」。