反日中国人〈対〉嫌中国メディア

頼山陽日本外史』巻之九、足利氏正記足利氏下「永禄五(1562)年三月(以後)……時に[三好]長慶、老いて病み、恍惚として人を知らず。政を久秀に委ぬる。……七年七月長慶死す」
細田自民党幹事長の「国民の程度」発言と、その撤回。いえいえ、俺は細田の指摘はそれなりに正当性があると思う。しかしながら、そうだとしたら細田幹事長のその反省的良識は自分の発言にも働いているのか? 頭の弱いクラスメイト(=メディア)が、より頭の弱いクラスメイト(首相)をいじめるようなものだ、と諭しているとしたら?_そうだろう。みんな本質的に馬鹿をやっちまうことには変わりなく(=集票目的とはいえ誰よりも景気浮揚ばらまき政策を断行した功績は忘れて)程度の差であるに過ぎないのに。そのようなことを自らを働かせれば、アホ言うもんがアホやというパラドクスに陥ってしまわないか?
同じように、インターナショナルを標榜する反帝、反米、反スタ[ーリン]がドメスティック主義者であったことは明白ではあるが、一中国人の愚かな行動を中国人民全般に一般化もできず、それを好んで取り上げるクレーマー的なメディアの[論評抜きの]取り上げ方も、同様に見識あるのかと問うてみたい。

「【北京=野口東秀】中国の雲南省昆明市にある飲食店が「日本人と犬は入るべからず」との表示をしているという。現地のインターネットメディアが伝えているもので、当局がこれら差別表示を強制排除する様子はなく、飲食店側も撤去するつもりはないようだ。/これによると、この飲食店の店主は「中国人として日本人が中国を侵略し、虐殺した歴史を忘れてはならない。私のやり方に間違いはなく、ずっとこの標語の表示を続けるつもりだ」と主張しているという。/さらに店主は「店を開いたのは2年前だが、1年前からこの標語を表示している。警察官がやめるように注意したことがあったが、自分のやり方を貫きたい」とか。/これに対し、ネット上には「浅はかなやり方だ。日本人が来なくなるだけ」との市民の意見が紹介されているほか、弁護士の劉愛国氏は「人種差別であり、文明的でない。大衆の扇動にもなっている」と批判しているという。/中国では、こうした差別や反日をあおる手法に対して当局は、基本的に反対の立場で、メディアの報道姿勢も同様だ。ネットでも「理性を働かせよ」と常識論も多いが、「日本人をたたき出せ。国辱を忘れてはならない」と店を擁護する書き込みも多い」(headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090725-00000528-san-int)。
2009年7月28日の同じ、野口記者の続報。
この野口記者、やっぱり、きちんと裏をとることができない人のようで、カーディル議長の来日に対する中国政府の反発と(もちろん政府主導の先導の可能性も否定できないが現時点では確証のとれていない)ネットの反日運動を同列に取り扱っている。記事にもあるように印中のチベット問題をめぐる確執などややこしい背景があり、もう少しつっこんだ国際政治の議論や、中国政府の少数民族政策の陰の部分など、さまざまな報道ができるのに、どうも「反日を煽る中共」というアナクロステレオタイプから自由になれないらしい。ポスト冷戦時代には自由主義者反共主義者は単純な対立図式では理解できないことは中学生でも知っているぜ。
「【北京=野口東秀】世界の亡命ウイグル人組織を束ねる「世界ウイグル会議」のラビア・カーディル議長(62)=米国在住=の28日からの日本訪問をめぐり、中国外務省は27日、「日本政府は中国が何度も申し入れたことを顧みず、カーディル(氏)が日本を訪問し反中分裂活動を許したことに強烈な不満を表明する」とする報道官談話を発表した。/中国政府は新疆ウイグル自治区で5日に起きた暴動でカーディル議長を「扇動の黒幕」と名指しで非難、各国のビザ(査証)発給に神経をとがらせているが、この件で反日感情が広がることも懸念しており、激しい批判は控えている。/中国共産党機関紙・人民日報傘下の「環球時報」は27日、インドの地元紙の報道を引用する形で、ウイグル暴動前にカーディル議長がインドにビザを申請したが、「インド領土内で反中的政治活動は許可できない」(インド外交筋)として「拒絶」されていた事実を挙げ、日本の対応は「非常に非友好的だ」との学者の声を紹介した。/記事には外交学院アジア太平洋研究センターの蘇浩主任の「(日本政府が)ビザを発給したのは、中国の台頭を抑えるためであり、西側諸国への追従でもある。中日関係に大きな障害をもたらすことになる」との批判も掲載された。/この報道を受け、インターネット上の掲示板には「日本を地球上から抹殺せよ」「日本製品不買運動をしよう。中国は強大になった。打倒、小日本(日本への蔑称)」「日本の野心は永遠に変わらない。核兵器でつぶせ」などの書き込みがあふれた」(headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090728-00000103-san-int)。