新装版ではなく名著復刊でしょう?

さて、今回は、新装版と称した貴社のミルズ『社会学的想像力』をとりあげたい。
私は、KKK書店のページをみて〈新装版〉と書いてあるのでてっきり新しい版が出たのかと思って注文しました。
そして落掌してびっくり!
巻末にHSのどうでもよい後日談がついているだけで新装版と言えるのでしょうかね? そしてなぜか解説文は1964年に日付なのに文字フォントなどは新しくなっている_つまりこの部分だけは新装になっている。
この版の紙型は1965年、新装版は1995年、1990年代がいかにイカサマな時代だったとして、こりゃないでしょうと言いたい。新装版なら、版を組み直してフォントを新しいものに新調するとかやるでしょう。これでは、カバーかけかえて値段をつりあげるmimizu書房と手口が変わらんように思えます。その阿漕なmimizuでさえ、『夜と霧』や『暴力について』などは、訳者を変えて現代の古典に耐えるように読者に応えている(ような気がする)。
もし今の感覚だったら、それは新装版ではなく、名著復刊で帯紙だけあたらしくしてほしい気分です。
ちなみに、この当時の謝辞にある取締役はKMで、担当編集者はHMという人です。
麻生総理ではないが、出版者にも矜持をもってほしい気分ですな。