昨日の贖罪

昨夜の「天皇憲法」は、番組としてはわかりやすくできていましたが、特段、あたらしい発見などはなく、むしろ番組としては穏当なものだったのではないでしょうか。
下記の転送文の(見せ物興行的な)扇情的な文言に欺されたというのが本心です。むしろその前の夜7時のニュースで改憲派桜井よしこの姿が流れるほうがホラーでしたよ(護憲の辻井喬の姿を先に写し護憲派のコメントのほうが少ないという不均等な対位法的な映像提示のほうが本当は恐いのではないかと思います?)。今日日の学生は、9条と日米安保を抱き合わせで考え護憲がよろしというラスプーチン佐藤の主張に惹かれるようです。今日日の若者の戦争イメージは『ガンダム』『エヴァンゲリヲン』『となり町戦争』『図書館戦争』などを見たり読んだりするときに感じる(トラウマ患者がみる一瞬の妄想のように)微分化されたもののように感じます。学生たちは、戦争に関する大きな物語には意外にクール、無関心というよりは無知。薄っぺらい改憲派の短命な首相の終わりも味方しているのか?公布60周年の頃のような動きもキャンパス内には全然なし。もはや小林よしのり西尾幹二などは、もう敵でもなんでもない_ただのロマン主義時代遅れないしはアナクロ。右と左という中世(=冷戦期)的発想から[もう]そろそろ自由になるべきではないかと、番組を見ながら思いました。いずれにせよ、アナウンスがなければ、NHKの最近画像フェイクが多様されるドキュメンタリー(もどき)など観なかったでしょうから、(憲法のことなどそれまで全く考えない記念日の締めくくりを贖罪するためには)本当に助かりました。どうもありがとうございました。