祖父は『菊と刀』に登場。

mitzubishi2008-11-04

長崎の中古レコード屋に参上。在庫の内容がしょぼい。高知に引き続きの印象は「地方の中古レコードは高い」ということだ。そう、店主がケチでも世間知らずでもない。需要と供給、流通量による価格決定メカニズムが働いているのである。おまけに地方にはB盤c盤でも安いほうがいいか、というこまめなリピーターが少ない。金持ちが、さっさとそして「がさっと」買ってゆくわけだ(都会でもそういう「見境なしのブルーノート旦那」がおわしますが、というかこういう旦那は地方からフェアに買い付けにやってくるのだろう、レコードコレクター関連の雑誌にそのような旦那様宅の訪問記事がある、いいなぁ……)――これは持っている財力と時間コストという観点からみても当然である。貧乏人は足でかせぎ、チープなマイ名盤を発見する――こちらは金銭よりも時間コストを犠牲にするわけだ。

                  1. +

ま、とにかくマケイン提督(祖父)は、ベネディクトの名著『菊と刀』に登場する。
「祖父のジョン・S・マケイン・シニアは航空母艦戦略のパイオニアであり、第二次世界大戦における太平洋戦域の指揮をとり、アメリカ軍をレイテ沖海戦等に導いた人物である」(引用:日本版ウィキのJohn Sidney McCain IIIの項目)。

                  1. +

ベンディクスによると(ウェーバーの)「政治生活というものは、対立する信念や利害をもつ諸個人や諸集団のあいだの、勝者の側がいる[著名な訓詁学者であるはずの折原訳に誤字発見!]権力の貯蔵量と、その権力を効果的に用いる能力の大きさとによって、つねにけっきょくは勝敗がきまる闘争である、と見なす見解に組みした」(中央公論社訳、15頁)