パブリック・グッド・リレーション頭(=ズ)

「……(高圧的で酷い役人的文書)……」

上に関する私の意見と、改善案の提案。
最近、民間のビジネス本、とくにCSR(企業の社会的責任)やクレーム処理に関する文書、あるいは、クレイマー化する学生・院生の現状と大学側の理性的対応、関連の文献を私(垂水)はいささか乱読気味に読んで勉強していますが、そういう〈対外的および組織内のコミュニケーションスキルを高めて社会全体を暮らしやすくしていこう!〉という風の動きからみると、上記のような発言をする某政府系の組織の職員の道徳的ならびにコミュニケーションレベルを低さ(=寛容性のなさと、自分の発言がどのように社会的に受容されてゆくのかという自覚性がゼロに近い)をひしひし感じます。
いわゆる組織的KY(=文脈が理解できない)の典型ですな。
みなさん、このことを他山の石にしましょう(上手なPR=パブリック・リレーションズができない組織は必ず滅びます!!)。
批判しているだけなら単なる犬の遠吠えになりますので、馬鹿なこの政府系組織の広報担当者がおこなうべきであった適切な添削案を示しておきましょう。
「◎◎大学内で協力隊事業に関して広報していただけるとのこと、大変感謝しております。本事業の趣旨をご理解いただき是非貴学の優秀な学生・院生が参加していただくようご協力をよろしくおねがいします。◎◎派遣事業も成熟期を迎え、内外で高い評価をいただいています。しかしながらさまざまな批判があることも事実です。ただし◎◎を所轄する機関として把握するに事実無根のものもあり、そのような風評には正確誠実に訂正をおこなっているところでございます。皆様におかれましても、そのような事例に遭遇された場合――多くの場合は確かな根拠がない、ないしは個別事案を過度に一般化されるものがほとんどです――は、常識の範囲でそのような風評が広がらないように中立的な立場から発言のみがひとり歩きしなよう、ご協力くださるようお願いもうしあげます。また、そのような場合は◎◎大阪事務所広報(担当◎◎)があることをお知らせいただき、そちらに照会されるようご助言ください。皆様からの高所大所からの忌憚のないご意見が、本事業の健全な育成を促進させるものと信じております。このたびは本当にありがとうございます。」