ボゼ・ゐ・マリア

私は民俗学の論文の形式は、どうも科学的な記述になじなまいものを見てしまうのです。
こういうふうにボゼを記述するとどうでしょうか？
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（１）クライナー、安田、下野の、ボゼに関する全部のテキストを、転記する。
（２）ヤッピーさんのこれまでの知識を動員して、（１）のテキストにどういう点が共感し、どういう点が違和感があるか全文にわたってコメントをつける。
（３）ヤッピーさんのインフォーマントの人ごとに、各個人からみたボゼの記憶、現地の解釈、歴史的変化、今のボゼについてのコメントを記録する――インフォーマントの個人的差異を研究者がまとめて、のっぺりしたボゼの像を描くのではなく、それぞれの人にとって「ボゼ」の意味があると考える。
（４）言語以外のボゼの資料――写真や動画など――をできるだけ集め、歴史上のボゼを頭なかで再現し（１）のテキストと付き合わす。
（５）以上のことを総合して、ヤッピーさん自身のボゼの全体像を呈示する。