実習という名の搾取

愛媛県今治市のタオル製造会社「杉野綿業」(杉野廣社長)が、中国人実習生3人に未払い分の賃金を払うよう今治労働基準監督署から1月に是正勧告を受けながら、未払いのままになっていたことが分かった。杉野社長は「未払い分を渡して辞めてもらうつもりだった。今月末、日本側の仲介者を通じ中国で未払い分を渡す」と話す。/同社長によると、実習生は05年4月から研修生として受け入れ、2年目から実習生となった中国人女性3人。是正勧告を受けたのは、約20カ月分の賃金のうち残業代で1人約100万円。最低賃金法では3人の場合、時間外労働の時給は約780円だが、時給300円で労働しており、是正勧告を受けたのはその差額分。3人は1月末、杉野社長らが付き添うかたちで中国・大連行きの飛行機で帰国したが、同社長は「3人とは大連の空港ではぐれた」と話している」(www.asahi.com/national/update/0426/OSK200804260098.html?ref=rss)。