奴隷ファスの拾遺

●文脈依存性の科学的知識産出
ドレイファス(Hubert Lederer Dreyfus, 1929-)「によれば、物理学や化学が対象を理解するのと同じ仕方でわれわれが人間行動を理解することは今可能ではない(し、将来も可能にならない)。人間行動が客観的に予測可能なものと考えるなら、文脈に依存しない科学的法則があることになるが、実際のところドレイファスによれば、文脈と無関係に成立する心理学とは語義矛盾なのである。」(ウィキ日本語の当該ページ)
●リフレクシブアプローチの重要性
「学問のダイナミズムを確保するためには、その学問を相対化するような認識論的装置をつねに働かせるように研究を設計することが好ましい」池田光穂
ポストゲノム
「ゲノム解読以降の研究を総称してポストゲノム(または、ポストゲノムシーケンシング;*終わったのは配列決定であり、内容解明は終わっていないため)と呼ぶが、新たにゲノムを解読する重要性がなくなるわけではない。ゲノムDNAからの転写産物(トランスクリプト; Transcript)の総和としてトランスクリプトーム(Transcriptome)、存在するタンパク質(プロテイン; Protein)の総体としてプロテオーム(Proteome)がある。また代謝産物(Metabolite)の総和としてメタボローム(Metabolome)という概念もある。これらは組織や器官、細胞周期、生理・病理条件などで変化する。特にプロテオームを扱う分野をプロテオミクスといい、ポストゲノム研究として最も注目されている」(ウィキの「ゲノム」の項目より:ポストゲノムをグーグルで検索するとこれがトップに出てくる)