ブエノスアイレス・ビブリオテカリオ・ウン・ディア

「執筆の傍ら1937年から司書としてブエノスアイレス市立図書館に勤務していたが、1946年にフアン・ペロン軍事政権が発足すると、自由主義思想を問題にされて図書館から解雇された上、食肉市場の検査官という不本意な職場に回され、憤慨のあまり退職した。……1955年、ペロン失脚と共に図書館に復職し、アルゼンチン国立図書館の館長に就任。しかしこのときボルヘスは視力を失いつつあった。彼はこの状況を「80万冊の書物と暗闇を同時に与えたもうた神の絶妙なアイロニー」と形容した。」(出典