新型?万能?細胞の行方=そんなら我てらは旧型単機能細胞か?

新型万能細胞、いかにも、新しいモノ好きの近代人による賞賛ですな。新型?万能?細胞、そんなら我てらは旧型単機能細胞か?とツッコミを入れたくなる。やはり、科学者はエイリアン4を見て、未来の医療倫理について学ばねばならない。

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「新型万能細胞、研究推進策を検討へ・総合科技会議/総合科学技術会議(議長・福田康夫首相)は28日、京都大学が作製に成功した新型万能細胞「iPS細胞」の研究推進策を検討するため、年明けにもワーキンググループ(作業部会)を設置することを決めた。/臨床研究の進め方や、安全な万能細胞の作製法の研究支援など実用化の方策を探る。文部科学、厚生労働、経済産業など各省庁で可能な支援策を検討する。/福田首相は同日の会議で「iPS細胞の研究成果は再生医療の発展に大きな可能性を切り開く画期的なものだ。今後この研究を円滑に進めるための環境づくりを早急に進めてほしい」と述べた」(www.nikkei.co.jp/news/shakai/20071129AT1G2802M28112007.html)。
渡海紀三朗文部科学相は27日、閣議後の記者会見で、京都大の山中伸弥教授らが開発した新型の万能細胞について、文科省が設置する科学技術・学術審議会のライフサイエンス委員会を臨時開催し、国としての支援のあり方を検討する方針を明らかにした。/渡海文科相は「ゲノムの時のように、日本が先を走っていて、米国に追い越されたようなてつを踏まないよう研究体制を整えていきたい」と述べ、国として資金面での支援や研究環境の整備を積極的に行う考えを示した。28日に開かれる国の総合科学技術会議の議題にも新型万能細胞を挙げるという」(www.nikkei.co.jp/news/shakai/20071127AT1G2700T27112007.html)。
「万能細胞の成功を称賛・ローマ法王庁立アカデミー/【ローマ23日共同】京都大と米ウィスコンシン大がそれぞれ人の皮膚から万能細胞をつくったことについて、ローマ法王庁バチカン)の生命科学アカデミー所長でカトリック聖職者のスグレッチャ氏は「人(受精卵)を殺さず、たくさんの病気を治すことにつながる重要な発見だ」と称賛した。22日、ウェブ版バチカン放送が伝えた。/法王庁は、生命は卵子が受精したときに始まるという考え方に立ち、受精卵を壊してつくる胚性幹細胞(ES細胞)による研究に強く反対してきた。法王庁の公的機関の長が、今回の研究を論評するのは初めて。/スグレッチャ氏は「(受精卵を壊す)これまでの研究方法は『人を助けるために人を殺す』という考え方に立った、誤った科学と言える」とした上で「日本人と米国人はわれわれの声を聞いてくれ、研究に成功した」と話し、科学者たちの努力をたたえた」(www.nikkei.co.jp/news/shakai/20071124STXKF001223112007.html)。
「皮膚で万能細胞「画期的な技術」・海外メディア反響/【ロンドン=田村篤士】「多様な病気の治療に役立つ画期的な技術革新だ」(英BBC放送)。欧州のメディアは21日、日米の研究チームが人の皮膚細胞から「万能細胞」を作ったことを大きく報じた。BBCは「倫理面で論争の的だった人の受精卵に頼らずに、より簡潔に万能細胞を手にすることができる」と指摘した。/英紙タイムズはほぼ1ページをあてて「パーキンソン病や糖尿病の将来の治療に役立つ」などと解説。独紙フランクフルター・アルゲマイネも1面で取り上げ、バイオ技術は転換点を迎えたと説明した。/英国では世界初のクローン羊「ドリー」を作ったイアン・ウィルムット教授が受精卵から取り出した細胞を利用するクローン技術をやめる意向をすでに表明している」(www.nikkei.co.jp/news/kaigai/20071122AT2M2104B21112007.html)。