プロファイル:自爆攻撃として読む

蓋然性が高い順は、(1)模倣犯、(2)抗議としての自殺(憤死)、そして(3)謀略殺……。
「神奈川県のJR小田原駅を通過中の東海道新幹線東京発新大阪行き「のぞみ155号」(16両編成)に男性がはねられて死亡した事故で、JR東海は9日、男性が同社東京広報室の社員(30)の可能性が極めて高いと発表した。状況などから自殺とみられ、上下42本が最大約3時間遅れ、約3万人に影響が出ている。同社の宮沢勝己取締役は同日、記者会見で「多くのお客様にご迷惑をおかけしました」と謝罪した。/JR東海によると、身元確認は警察が進めているが、遺留品などから同社社員の可能性が高いと判断したという。/社員は、1日の人事異動で静岡支社工務部から広報部東京広報室に着任したばかり。マスコミ各社への報道対応を担当しており、横浜市の会社寮に住んでいた。週末は仕事のシフトには入っていなかった。/小田原駅のホーム上の監視カメラには、男性が下り線のさくを乗り越えて線路内に入る様子が映っていたという。/JR東海では、昨年10月にも静岡駅で、静岡支社営業課の男性社員(当時31)が「のぞみ」に飛び込み死亡している」(www.asahi.com/national/update/0709/TKY200707090166.html)。
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【テーマ】パキスタンのイラン化、ムシャラフのパーレビ化の可能性は?
日本時間で7月10日のニュースです。
パキスタンの首都イスラマバード中心部の宗教施設「ラール・マスジード」に神学生が立てこもった事件で、陸軍特殊部隊などは10日午前4時(日本時間同8時)過ぎ、建物内に突入、武装した神学生らと銃撃戦になり、立てこもりの50人、特殊部隊8人が死亡した。突入後、人質となっていた女性や子ども30人を保護した。特殊部隊は昼までに施設をほぼ制圧したが、一部の学生らは地下室や尖塔などで抵抗を続けており、散発的な銃撃戦が続いている。/神学生と治安部隊の3日の銃撃戦に端を発する立てこもりの発生から8日目で事態は大きく動き出した。しかし、宗教保守派がムシャラフ政権に反発を強めるのは必至。イスラム過激派による報復テロも予想される。/9日にはフサイン元首相を代表とする政府・宗教指導者の代表団が施設の近くを訪れ、学生と立てこもった施設の指導者ガジ師に対し、携帯電話を使って投降するよう最後の説得を試みた。しかし条件の内容を巡って10日未明に決裂した。/突入後、軍報道官は「ガジ師が女性や子供を人間の盾にして地下室にいる」と語った。AFP通信は内部の目撃者の話として「遺体が至るところにある」と伝えた。ただ内部に残された女性や子供の状況ははっきりせず、当初数百人とみられた人質の数が実際にはかなり少なかった可能性もある。/施設はイスラム原理主義タリバーンとの関係が深い宗教指導者のアジズ師とガジ師兄弟が運営。モスク(イスラム礼拝所)と男女別の神学校からなる。/神学生と政府の対立は今年1月、市当局が公有地に違法に建てられたモスクを取り壊したことに端を発する。抗議した学生が神学校の隣の児童図書館を占拠。3月以降、厳格なイスラム法による統治の実現を訴えはじめた。今月3日には学生が警官を襲撃したのをきっかけに銃撃戦に発展、学生らは建物内に立てこもった。政府によると、内部では国際テロ組織アルカイダとの関係が指摘されるイスラム過激派が統制していたという。/政府は重ねて投降を呼びかけ、約1200人が応じた。治安部隊は敷地を囲むコンクリート塀を爆破するなどして圧力を加える一方、立てこもりを続けるガジ師に無条件投降を迫ったが、同師は「投降よりは殉教の道を選ぶ」と拒んだ。/ムシャラフ大統領は7日、「投降しなければ殺害する」と武装学生に警告し、8日に強行突入作戦を承認していた」(www.asahi.com/international/update/0710/TKY200707100398.html)。