CBSソニーの音作りは、なぜこれほど酷いのか?

しかし、鳥の音が入っていたので、欺されたのがCBSソニーガムラン実況盤CDですよ。これは上手に編集して被してあるのですな〜。バリ=自然=鳥の声、というので、ガムラン聴く奴は環境音楽として消費しているから、こんな加工はいいだろうという、レコード会社の傲慢性が出てますね。聴く度に腹がたちます。だいたいマイクの指向性と音のデシベルから、鳥の音がふつうに聞こえるはずがない。大音量にすると上手に鳥の音をフェードアウトしてガムランの最初の強いデシベルの音を被せてある。潜水艦のソナー係のレシーバーに、いきなりジミヘンを直結するようなもの。ありえな〜いというか、可哀想ですよ(鳥にも楽器にも失礼ダ)。
というわけで、民族音楽はキングかビクターですね。記録音楽という観点が、演奏家の真意を〈加工の有無に関係なく〉忠実に反映させる。むかし、グールドの唸りは、録音上の問題になると言われましたが、いまではなくてはならない音響的要素(というか遺産)になってますし、何小節かの音をシームレスに重ねるために、ダビングを使いまくったCBSの元テープは音がよろしくないですもん。
CBSで思い出しましたが、むかしサボイレーベルのレコードをCBSが版権とって日本ではソニーが日本盤出してましたが、これもなんとも良い音ではなかったな。ソニーは、はずれが多いです。(褒めるひともいるけどね)
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(→このような「医療化の脱線」「脱線した医療化」は日本固有の現象?。アメリカでは、グラクソ・スミスクライン抗不安薬パクシル(paroxetine-HCL)を紹介するインターネットサイト[www.paxil.com]に「社会的不安障害」(Social Anxiety Disorder, SAD)と「一般性不安障害」(Generalized Anxiety Disorder, GAD)について消費者が自己査定することができるようなサービスを提供している[Conrad 2005:6]:当該箇所引用:"Paxil Internet sites offer consumers self-tests to assess the likelihood they have SAD and GAD. The campaign successfully defined these diagnostic categories as both common and abnormal, thus needing treatment.")。
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◎「脳の活性化」というキーワードは超重要。科学者は脳のイメージングの研究などで血流が増加することを意味するのを、素人は頭が良くなるというイメージが形成される。使われ方【文例】「音読や繰り返しの計算[百マス計算]をすると脳が活性化する」。コノテーション=「頭が良くなる。Atama ga yoku naru」
◎社会的背景*(1)脳科学への過剰な期待。(2)神経神話の流布。
◎根拠が薄弱か、社会的現場において経験的実証が難しいもの。(1)右脳/左脳[cf.血液型]。(2)脳からα波が出る。(3)脳が健康になる[食生活と訓練の合致させるような表現において]
◎学会の反応:冷笑が多く、正面から批判しない(理由:実験科学者にとっては、反論をするメディアがない。実験や論文作成のために日常の時間が取られているために、論争のための時間がとれない。疑似科学言説としての神経神話を助長する研究者自身が、他方で科学的手続きに従った研究もおこなっている[二枚舌 be double-tongued])。
◎社会的問題:人目のつく研究により、大学内において評価を高め、知名度があがり、結果的に研究費を多く取得することがある。