痴呆の定義(IVについては捜索中)と認知症研究の今

臨床からみた頭部CT・MRI[アメリカ精神医学会によるDSM‐III‐Rにみる操作的な痴呆定義は, 1)短期および長期の記憶障害, 2)以下のうち1つ以上,a)判断力障害,b)抽象能力の障害,c)失語,失行,失認,空間構成の障害,d)人格障害, 3)以上の障害によって日常生活,社会生活,人間関係に支障, 4)意識障害時には診断しない, 5)脳器質的病変の存在の推測,とされている.[南山堂医学大辞典第18版]」
さて、中外医学社のClinical Neuroscience では2007年2月号に認知症の特集をおこなったそうだが、その内容が以下のもの。
vol.25 No.2

認知症への総合的アプローチ

[メインテーマ]
     認知症への総合的アプローチ

認知症の現状理解と展望  平井俊策

アルツハイマー病の基礎
  老人斑の分子生物学  末元隆寛 他
  神経原線維変化の分子生物学  高島明彦
  アルツハイマー病とアセチルコリン  下濱 俊
  アルツハイマー病と微量元素  森 啓
  アルツハイマー病と脂質  道川 誠
  認知症動物モデルの現状と問題  橋本唯史 他

アルツハイマー病の診断と治療戦略
  老人斑・タングルと認知機能  山口晴保
  アルツハイマー病の画像診断  松田博史
  アルツハイマー病の新規診断法の開発  東海林幹夫
 アルツハイマー病の薬物治療  藤原博典 他
  アルツハイマー病のワクチン療法  田平 武
  アルツハイマー病の作業療法・精神療法  遠藤英俊 他

認知症の総合診療
  認知症と呼吸器疾患  萩原弘一
  認知症と肝疾患  名越澄子
  認知症と循環器疾患--アルツハイマー病とスタチン  倉林正彦
  認知症と血液疾患  米山彰子
  認知症膠原病  鈴木勝也 他
  認知症と糖尿病  粟田卓也
  認知症と腎疾患  鈴木洋通
  認知症とホルモン補充療法  倉林 工
  認知症と麻酔・手術  中村信一
  認知症と眼科疾患  平戸孝明
  認知症とうつ・自殺  高橋祥友
  認知症高次脳機能障害  中島八十一
  認知症脳神経外科疾患  松居 徹
  認知症と整形外科的疾患  山本精三
  認知症と合併疾患の管理--神経内科医の立場から  小松崎八寿子