マネージドケアのゆくえ

ふうむ、さすがグーグルのトップにくる文章である。大変クリアでわかりやすい。
「マネージド・ケア(管理型医療)の方式は、1980年代後半からアメリカ企業の間で急速に普及してきたもので、現在アメリカでは約1億8000万人がこのマネージド・ケアの方式を採用した医療サービスを受けている。1993年にクリントン大統領が医療費抑制のために医療改革を掲げたことも手伝って、ここ数年に加入者数が急増したといわれている。/アメリカの公的な医療保険制度は、65歳以上の高齢者を対象としたメディケア(加入者数約3800万人)と低所得者向けのメディケイド(受給者約3290万人)の2種類しかないため、その他の個人や企業は民間の医療保険制度に加入しなければならない。/一般に医療保険は、傷病による通院・入院・手術などの医療費のほか、検査費用・出産費用・処方薬代をカバーする。団体医療保険の場合は、企業が契約者となり保険料を負担する仕組みとなっている。被保険者は従業員およびその家族で、通常はかかった医療費の一部を加入者本人が負担することになっている。/1980年代まで医療保険の主力は、伝統的プラン(Fee-for-Service Plan)と呼ばれるもので、加入者(家族を含む)は全米どこの病院・医者でも診療を受けられ入院できるものである。通常は、実際にかかった医療費を加入者がその場で立て替え、後日、保険会社へ給付請求手続きを行う。保険会社の審査は主に事後に行われるため、伝統的プランは、出来高払い医療保険とも呼ばれ、医師の過剰な診療、投薬、検査が医療費高騰を招くという欠点をもっていた。そこで注目されたのがマネージド・ケアである。マネージド・ケアの方式はHMO (Health Maintenance Organization)、PPO (Preferred Provider Organization)、POS (Point of Service)等といわれる管理型医療保険に導入されており、医療費コストを抑制することに努めている」(出典「医療の質か効率か:問われるマネージド・ケア」www.clair.or.jp/j/forum/forum/jimusyo/111NY/INDEX.HTM)。