バスカヴィルの鬼畜犬

現場力研究会の皆様
 文科省の鬼畜犬(垂水源之介)です。
 さて、我々はずっと現場力や実践コミュニティのめぐって、その現場(=固定的でない場でありかつ永続的ではない組織がつくりだす空間)がもつ可能性について、いろいろ思いをめぐらし、盛り上がってきました。
 しかし文科省当局が昨年度末に発表した「大学院教育振興施策要綱」H18.03.30によると、どうも大学の研究室は現場力と見なされておらず、かつ「徒弟制的な教育」については否定的な見解を、大学院教育を先導したい官僚はそう考えていないようです。(上掲の「要綱」の参考資料文中にのみ「徒弟制的な教育は限界」と記載)。
 もちろん、上掲の文書は大学院教育の規格化や世界標準化を目指したものなので、徒弟制がもつマイナスの面を「反面教師」として取り上げているだけで、徒弟制がもつ可能性に関する「合理的かつ実証的」な研究は推奨されるべきとも理解できますが・・・。
 メンバーの皆様には是非とも、コミュニケーションデザイン教育における現場力研究の位置づけなども考えていただければ幸甚です。
◎大学院教育振興施策要綱(pdfにリンクするページです)
http://www.mext.go.jp/b_menu//houdou/18/03/06032916.htm