サッカーが原因ではなかった「サッカー戦争」:偏見に幕

Politics in Central America: Guatemala, El Salvador, Honduras, and Nicaragua中央アメリカ関係者なら朗報というか、さわやかなニュースではある。ただし負けたから紛争が始まったわけではない。ホンジュラス側にエルサルバドル軍が実質的に侵攻した、あるいは紛争の征圧のプロセスのなかで「実質的に侵攻」した形になったわけだから、本当はサッカー戦争とは、ラテン人は頭に血が上りやすいという、アングロサクソン的ニュースメディアのメンタリティが創った偏見の産物だと、私は声を大にしていいたい。配信した共同ニュースさん、ロイターの報道を鵜呑みにせずに、もっとこの紛争を歴史や原因などについて勉強してほしい(むつかしいことはない戦争についての本を読めばわかること)。「「サッカー戦争」に終止符 中米2国、国境画定で署名/ロイター通信によると、中米エルサルバドルのサカ大統領と隣国ホンジュラスのセラヤ大統領が18日、両国の国境地帯の町で開かれた式典に出席、全長375キロにおよぶ国境線画定に関する文書に署名し、1969年に「サッカー戦争」と呼ばれる衝突にまで発展した国境紛争に終止符を打った。/両国の国境線をめぐる対立は69年7月、サッカーのワールドカップ(W杯)予選でホンジュラスが負けたことがきっかけで武力衝突に発展。通称「サッカー戦争」と呼ばれ、数日間続いた戦闘で約5000人が死亡したとされる。/92年に国際司法裁判所(オランダ・ハーグ)が新たな国境線を提示。両国とも受け入れを表明したが、実際の画定作業が遅れていた。/式典で、セラヤ大統領は「長年の努力のたまものに署名する」とあいさつ。サカ大統領は「今日から国境線画定をめぐる問題は過去のものとなる」と述べた」出典:headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060419-00000072-kyodo-int