Walz for Debby

mitzubishi2005-12-02

・・・というご指摘なので、いまコンプリート3枚組の2枚目6曲目のこのセッションの3テイクあるうちの最初のテイクのワルツ・フォー・デビーをずっとリピート再生しています。
 エバンスのピアノは右、リズムセクションのラファロとモチアンのベースとドラムは左。グールドで証明されましたが、中音域のピアノは癖がなく素直でいいですね。リズムセクションは期せずして高音と低音で左から鳴ってますが、なかなか双方ともシャープです。高低音はちょっと生硬な感じもしますが、慣らすともっと馴染むかもね。(いままで私が使ってきたスピーカーがチャチなのかもしれませんが・・あるいはこちらの室の状況がいい(フロアが化繊の絨毯なので音の吸収がいいーーただし静電気バチバチ)・・むかしは何十万・何百万もしてジャズ喫茶でしか聞けなかったハイファイ(なんと懐かしい響き!)が手軽に聞けるようになったのですから、ありがたいことです。長生きはするもんだ・・ う〜ん、ラファロのベースソロが入りました。上手だね・・・エバンスが彼の交通事故死からなかなか立ち上がれなかった理由がわかるような気がする、絶妙のかけあいだもんね。
◎追記
 ガムラン(多くのCDをあ〜家に忘れてきてしもうた)リリースは古く(コピーライトは1986 そしてレーベルは信じられないことにCBS/SONY!)しかしライナー&曲解説は定評のある皆川厚一先生だからまあ安心の Gamelan Music in Bali, 32DB58 を試聴に使います。はいはい、最初の鳥の鳴き声(一般的に野外ライブ録音が多いのでバリガムランはこの種の天然ノイズはどれにも入るけど・・このCDはわざとと思われるぐらい長い)が続き安心したところで最初の一撃で腰抜かします。なかなかいい音ですね。他の曲も同じなので、これはトールボーイ・スピーカーの特徴かもしれないが、音響の指向性が(当然ながら)縦方向に強いのです。だから、スピーカーのセッティングのいわゆる二等辺三角形原理の頂点が交差する場所にいるか、その頂点よりも遠方の背面にいるとバランスよく聞けますね。結局この2日間でのPioneer S-A77TB の試聴のおさらいです(おおっ!2曲目Sendu Arsa の竹アンクルンが渋く響きわたるゾッ!)。(1)音は素直、ピアノの中音域の再生はすばらしい(=変な小細工をしていない)、(2)それぞれの楽器の音がきちんと区別されて聞こえる(=原音再生に開発努力している)、(3)トールボーイ独特のセッティングをマスターする必要がある(スピーカーの癖を聴取環境のマッチングに細心の注意を!)、ということになる。