垂水亭日乗

研究費バブル? アロケーションの異常でしょう?
日経新聞の今日の社説、ごもっともでございます。「総合科学技術会議は、(以下省略)・・・」(出典:http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/index20050617MS3M1701Z17062005.html)。要するに研究費バブルがおこり、モラルハザードなど良くない傾向もみられる。だから、研究費が少ない貧しい時代の精神を思い出し精進せよとの主張である。二宮金次郎ばりのご託宣、そのとおりでございます。しかしながら、科学研究費の総額の伸びだけで、研究内容の質的変化を一般化するというのは、新聞社のように取材にもとづいき社会の実態を明らかにする〈実証主義精神〉を日経のこの社説を書いた編集委員には無いようだ。もういちど平社員になって、篤実な取材精神を再学習したほうがよい。ではこの現象の実態は何なのか? 要するに旧帝大系の大学にバカスカ資金が投入され、地方の人文系学部は予算不足という栄養不良でふらふらということだ。研究費配分のバブルではなくアロケーションの異常なのだ!!!