A Nasty Political Official Paper

【嫌な政治文書 A Nasty Political Official Paper】
 1945年6月1日パンチャシラ誕生、22日ジャカルタ憲章、8月15日日本の降伏に冠するスメルヘルメルホルン・オランダ首相の(インドネシア旧・臣民にパターナリズムを振り回す長ったらしくくどくどしい)ラジオ演説、そして17日のスカルノとハッタの短く簡潔な独立宣言、同日の共和国憲法、ここから始まる独立闘争の公文書類をみていると、ほんとうにドキドキする。そんな中で、翌年4月10日のタン・マラカ逮捕に冠するアミル・シャリフディン国防大臣の発表には、タン・マラカの名前は表題以外一度も出ず「別の権力が存在してはならない。国家の中に国家があってはならない... Persatuan Perdjuangan(闘争同盟)が政府に反旗を翻す」という文字だけがあって逮捕者のメッセージを伝えない政治的パージを正当化する文章が綿々と続く。典型的な A Nasty Political Official Paperというやつだ