革命から学ぶべきこと

ハンナ・アーレントに求めるまでもなく20世紀の革命には様々なスタイル、さまざまな思想、さまざまなイデオロギー、さまざまな革命後の設計、そしてさまざまな政治行動の歴史がありました。
どうも、人間が「革命」と呼んでいるものは、多様でものすごくひろがりのおおいものです。ベネズエラチャベスの「革命」でも、アルジェリアの「革命」においてもしかりです。
トクヴィルアーレントも、フランス革命地方自治を許さずテロリズム全体主義への道を開いたので成功したものとはみなしていないようです。以前、私はこれらの諸説に非常に違和感をもちましたが、現在は、革命は民主主義にランディングするための手段と思うようになっています。だからチャベスの歴史的意義はおわり、もはや革命は終わったと思っています(ま、彼の生命も終わりつつあると言われていますが、彼からみても私からみても不本意な終わり方のようです)
ヨーロッパは政治における革命の原産国ですが、革命のさまざまな実験、そして成熟未成熟の問題を検討には、非ヨーロッパを見なければなりません。EU統合後は、ひたすら世界の要素を受け入れて非ヨーロッパ化しているのですから、ヨーロッパの人民(知識人を含む)は非ヨーロッパ世界に学ぶ姿勢をもたなくてはなりません。