進学相談

[進学相談へのお答え]
地方かマイナーな国公立大学で学部を終えて、中央(=都会)の国公立の大学院に進学するという方法がある。
私立は、まわりが大学院志向ではないので、エリート校でも遊ぶ奴がいるので、これもあまりつまらない。
だから自分の偏差値に見合った田舎の国公立がいいと思いますね。
ただし、田舎だとそのまま大学院に進学ということもあるので、大学に入ってからヲタク的にさらに勉強が必要。
それと、田舎(大学)暮らしは、一人暮らしができることで、これはこれで自分を律しないとならないが気楽で楽しいと思いますね。
たぶん、助言には、自分の経験を話すのがよいだろうと思う。
私は、母親に溺愛されていたので――妹と母親も複雑な心理的関係も分からないではない――マジで1mで実家から遠くに住みたいと思って、地方国立大学を受験して1浪後にK大学S学部、それも初年度設置のB学科つまり偏差値が低い、に入学した。
最初は、なんでこんなところに来たかとおもったけど、3年生のサークルの先輩(H学部のC学教室)と会ってから、ガクモンの道に憧れて、1年生の時から、文化X学の先生(それがX先生、君が中二の時にお会いした先生)のところで、一緒に英語の本を読んでもらった。その先輩のまた先輩の農学部の大学院生で頭の狂ったヒトがいて、その人がついているF学の先生の研究室にも出入りしていた。つまり、理系に進学しながら、文系の先輩や友達の考古学や哲学をやっている先輩のところに毎夜毎夜でかけていって夜中中議論していた。私はこの先輩――年が2〜3歳ほどしか違わないのに――を「師匠」と呼んで崇拝していて、この人のアパートに転がりこんでタダ飯タダ酒をおごってもらっていた。彼の彼女が訪問した時には「弟子」は遠慮して外でお待ちしていた。彼の実家は、G県の呉服屋で金持ちのせがれだった。この師匠も研究者志望だったが挫折して、今はS県で高校の社会科(地理歴史)の先生をしている。
というわけで、大学3年の時に、S学とくに霊長類F学――ニホンザルのF学――を研究したかったので、先の植物F学の先生に相談して、彼のO大学の後輩でA大学の先生を紹介してくれて、3年の冬休みからAで卒業研究をはじめた。これがJ大学とのつながり。
そこで、大学院はJ大に決めたが、高校の同級生で留年した友達がQ学部にいて、いっしょに受験して、彼は合格、私は不合格。同じS学部の同級生がH大学の医学研究科を受験をしたいと言うので、宿泊費を節約するために実家であるお婆ちゃんの家に泊めてやった。私はJ大しか行く気がなかったので、H大なんかどうでもいいと思ったが、いっしょに受験した。でも友達は不合格、私は合格。合格をけってJ大受験をするつもりだったけど、彼の不合格を無駄にしたくなかったので、しぶしぶ阪大へ。でも最初の1年目は、S学部とは違い医学部はいわゆる「応用学問」だったので、勉強が嫌で嫌でしかたがなかった。J大の受験勉強もはじめたけど、友人ができて毎夜遊んでいた。それが、H大の現在のL科学のN教授――一度V中学の裏で会った先生――というわけで、しぶしぶH大でそのままいい加減な勉強を続けていたわけだ。
だから、人生、何が縁で勉強するか始まらないし、また勉強のスイッチも入ったり/切れたりする。
また、さらに人生観が変わるのは海外の3年間の経験。これはまた別の機会に。
スポーツはいきなり激しいのはダメだから、ダイエットも兼ねてウオーキング、要するにそこらをほっつき歩くことだ。カントも同じだけど散歩は前頭葉を刺激するからね。大阪の南は、歴史的名所もいっぱいあるから、こまめに歩くことだ。最初から無理をしない。毎日少しずつ距離を伸ばしたり、まだ一度も歩いたことがないところを歩くことだ。中沢新一の『アースダイバー』講談社
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がおすすめ。都市の散策を歴史的な深層構造への探索に変えた名著じゃ。