『世界で一番短い革命小説』

フィデルの枕元には夜な夜な足のないチェの亡霊がでるそうだ。でも骨太の唯物論者であるフィデルは、夜な夜なチェと会話しながらも、チェの存在を認めようとしない。たぶん自分の無意識(神経学的根拠を持ち出せば唯物論的説明OK)のせいかもしれない、その証左に足がない(=下部構造がない)と主張している。垂水源之介『世界で一番短い革命小説』