「拡張するヘルスコミュニケーション」を考える

第37回日本保健医療社会学会大会プロローグ企画
日時:平成22年7月31日(土)13時30分〜16時30分
場所:龍谷大学大阪梅田キャンパス(梅田ヒルトンプラザウェスト14階)
     http://career.ryukoku.ac.jp/osakaoffice/access/index.html
テーマ:「拡張するヘルスコミュニケーション」を考える
話題提供:伊藤美樹子・池田光穂大阪大学
 梅雨明けを前に夏が本格化したような今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
 会員の皆様にはすでに御存知かと存じますが、来年と再来年は、日本保健医療社会学
会がそれぞれ大阪と神戸という地元で続けて開催されます。現在、関西圏は数多くの医
療・看護・福祉の大学や専門学校が集中し、保健医療研究と教育の場としての関心を大
いに持たれる地域です。また近年の保健医療科学の総合化・ITシステム化・文理融合化
の流れのなかで、社会調査技法や質的研究への関心が近年頓に高まってきました。この
ような状況のなかで、保健医療社会学領域に対する関心が高まるのみならず、研究や調
査の社会的意義にも焦点が当てられ、実務や政策担当者にもじわじわと影響を与えるよ
うになってきたのは皆様御存知のとおりです。
 現在、医療保健看護福祉介護の分野では「コミュニケーション技法」を銘打った書籍が
陸続として刊行されています。それらの資格試験においても、接遇に関する実技を重んじ
るようになってきています。しかし、保健医療社会学の諸分野に精通された方にはすでに
ご存知のとおり、コミュニケーションは社会・文化・経済・政治的な諸関係の基盤にもと
づくものであるかぎり、保健に関わる諸問題の解決にとって万能というわけでなく、むし
ろ、ディスコミュニケーションという言葉があるように、しばしば問題の発端やより深い
レベルでの問題の兆候である可能性を示すものでもあります。
 来るべき2010年大阪で開催される第37回大会において「拡張するヘルスコミュニケーシ
ョン」というメインテーマを掲げたのは、現在、保健医療社会学の関連諸分野において保
健をめぐるコミュニケーション、すなわちヘルスコミュニケーションにおいて、いま具体
的にどのような現象がおこっているのか、多様な事象をとりあげ、それらの間にどのよう
な関係があるのかを冷静に分析する必要があると考えたからです。そのためには、広く保
健医療社会学ならびに関連分野の方の御協力が欠かせません。
 それに先立ちまして、第37回日本保健医療社会学会大会プロローグ企画として、ヘルス
コミュニケーションについて、大会長の池田と事務局の伊藤から話題提供をさせていただき、
関西圏を中心とした会員の皆様の忌憚のない御意見を伺いたいと存じます。参加は会員の方
の御紹介であれば現在非会員の方も大歓迎です。皆さんと一緒に話して、聞いて、考える
ことを通して、企画内容を練り、大会長池田の「予算規模はサステイナブルに、研究発表
の内容はゴージャスに!」のモットーを達成していきたいと思っています。できるだけ多
くの皆様の参加をお待ちしております。
 当日参加も大歓迎ですが、事前の運営準備のため出席いただける方は、お手数ですが、
なるべく開催5日程度前までに事務局伊藤宛(別記メールアドレス)にご連絡いただけれ
ば幸甚です。なお、開催の1週間前に、再度同じ内容のリマインダーをお送りする予定です。
問い合わせ、連絡先:第37回日本保健医療社会学会大会事務局
 伊藤美樹子
大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻