正しい三権分立(trias politica)のすすめ

mitzubishi2010-05-09

 大統領や内閣などの[行政]権力の濫用に対してカウンターバランスになるのが議会(立法府)であり、最高裁判所による適法性のチェック機構だ、いわゆる三権分立(trias politica)。みなさん学校で習ったでしょう?
 しかし日本の戦後の三権分立で印象的な出来事ある?ない!ない!もともと機能不全か自民党長期政権下で脱権力化されて行政府の提灯になりっぱなし。日本の民主主義(あるいは洗濯)ここからやり直すのもいいかもね〜♪
 鳩山首相普天間移設が不調になった時の与野党の要人たちの[日本および米国の三流マスメディアとほとんど変わらない]コメントを聞いて、日本の国会議員どもは三権分立によって行政府以外の介入により問題解決法があることに気付いていないことに気がついたよ。
 たとえば衆議院議長が政府と国民の間の紛争の調停に乗り出すという方法がある。しかし現議長は元与党党員のお方。これまでの経験からみると素人の俺でも声をかけたくない無能な奴だ。どうしてか?答えは単純……
 立法府の国会議員が行政府(政府・内閣)にカウンターバランスをかける政治的伝統を作ってこなかったことだ。あるいはもし移設が強行された場合、最高裁判所が政策の不実行や反故に対して遺憾を表明することがある可能性を示すなら行政府は、最高裁判所が示す法の遵守や行政の適法性について少なくとも今以上に神経を尖らしデリケートになるだろう。国会議員のみならず国民はそのことにより、なにがより適切な民主主義の実行であるか考える機会も増えるはずだ。