『相棒』と民主党の議員ども:あるいはパラノイアの作り方

 昨夜の『相棒』はシナリオと映像のマッチング(組み合わせ)がテーマ(=内部通報者をめぐる疑心暗鬼)と上手に絡み合わさってよく出来ていた。ま最後はたたみかけるdeus ex machinaなんだが編集上の都合もあったのだろう。ゴフマン流の破壊的情報と組織維持の逆説の教材ではある。
 冗談と真意の半分々々だが、小沢をかばう民主党の議員は『相棒』の愛好者が絶対に多いはず!このドラマをみると警視庁〜警察庁〜公安〜検察の幹部たちがいかに組織保全のためにさまざまな権謀術策を弄する組織であるかというステレオタイプで充ち満ちている。海堂尊を読んで現代医学や生物医学あるいは大学病院の権力抗争が分かるような馬鹿話。