俺のセンセー

俺のセンセーの名前はしゅうちゃん
限られた親友を除いて誰も彼のことを良く言わなかったよ
もちろん誰も怖くてしゅうちゃんとは言わなかった
でも俺にはいいセンセーだった
お前はアホやな〜 段取り悪いな〜 ボケ〜やな〜
でもいつもニコニコ笑いながら俺をコケにしたから
誰にも相手にされなかった俺は、いつも激励してくれるいいセンセーだとばかり思っていた
ほかのセンセーは「よくあいつとつきあえるなぁ〜?被害にあわないうちに手を切ることや」と
言っていた
そのセンセーがせいさいではないすみかでぶったおれてしまった
あたまのけっかんがきれてにゅういんし
もうわるさができなくなっちゃった……
因果応報だな……ああこわい同僚の呪詛(じゅそ)のことば
でもおれは、もうおもいぞんぶんわるさができないしゅうちゃんがかわいそうだったよ〜
わるものから、わるをとりあげるなんて、神さまはなんて無慈悲な奴なんだ
わるのこんじょうもつき しゅうちゃんはむくろになっちゃった
がりがりになったしゅちゃん
からだにじゅうまんしていたあくがほんとうにぬけてしまったんだよ〜
こんなのは俺のセンセー しゅうちゃんじゃない
じゅうまんしていたしゅうちゃんのあくは、あのよに逝ってしまったんだ
あの時、しゅうちゃんにお別れのあいさつをしなかったよ
でもきょう べんじょで鏡をみたときに 俺のすがたのなかにしゅうちゃんがいたよ
しゅうちゃん ありがと お別れのあいさつをいまするよ アディオス!!!