ひつこいけど、人は犬にはなれない

通信【1】
いろいろな解釈ができると思うけど、自然の永遠性と[言外の]人間の儚さでしょうか。
逆説的ですが、対位法のように「死を悲しんではいけない」という気持ちのようなものですかね。
あるいは友人の死を悲しむ自分(私)の卑俗さ(=ノーマルさ)に気づくという感じですかね。
犬のように忘れる(キニク=犬儒派を思い出したね)こと。
ちなみに犬のようになりたい人は「ほんとうの犬の気持ち」はわからず唯気持ちを犬の姿に投影しているだけだが……
だから犬にならねばならない(ひつこいけど、人は犬にはなれない)。
ああ、むかし作った忍者問題を思い出したよ……
http://www.cscd.osaka-u.ac.jp/user/rosaldo/990622repo.html
通信【2】
過日、ロッカー(音楽の)で、日本有数の現代音楽のレコードコレクターの友人が癌で死んだよ。最後に一緒に行ったのが、大阪のレコードバーゲンセールへの珍道中。一瞬凹んでいたが、そういう弱気な自分の姿を自己反省的に憎悪して「馬鹿野郎」と自分に喝を入れたら(不思議と)治ったよ。
さらに今朝、あの腐れXXX川の、NNNN遊歩道を歩いていたらなんとカワセミ(kingfisher)が留まっているではないか!!!
俺はコスタリカ熱帯雨林で北米の生態学者の調査をしている時に連中の常套句で自分の語彙にもなってしまった Jesus!!! を思わずその時に口走ってしまったぜ。
カワセミは飛ぶとき瑠璃色の胴体がキラキラ光るのを知っているだろう?
これは生物界における虚無的(=唯物論?)平等原則にもとづく存在論とはまったく関係ないし、また俺の宗教的信条とは完全に矛盾するけど、カワセミのあの「輝き」には恩寵(amazing grace)が宿ってるね、ホント。
で、何が言いたいのかというと、XXX川は「すでに終わっている」と思いこんでいる俺たち(=いのちの河)じゃないかなと思って……
だから、俺たちだって輝き(=そういうものがもし過去にあったとしてだけど)をとり戻せるんじゃないのかということ。
カワセミに再会できるのはあと百年かかるかもしれないが、いるって信じることは、生きるちからを与えてくれると思う、
だからもっと楽しくてハチャメチャなことを(後輩や部下の蔑みの眼を尻目に)俺たちはもっとやるべきではないかとね……

%%%%ここからくだらないはなし%%%%
しかし沖縄普天間の米軍基地移設問題に対する社民党は他のどの政党に比べても極右的反米モードになってきたね。というか安全保障についてまもとに議論できる奴は党内にいないのか? 冷戦がなくなれば、モデレートな旧左翼の生きる道は〈極右反米路線〉しかないのだろうか? どうした(これまで)腰抜けだった日共!お前らの存在感を主張する時が来たぞ「いわゆる建設的な意見」を国会で提起してみろ!
社民党は19日の常任幹事会で、沖縄の米軍普天間飛行場移設問題について、移設先を硫黄島(東京都)か米グアムにするよう政府に検討を求めていくことを決めた。/重野幹事長が近く、岡田外相と北沢防衛相に申し入れる予定だ。/重野氏は常任幹事会後の記者会見で、「基地を県外に、という沖縄県民の主張は至極当然だ。国外も検討すべきだ」と強調した」(headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091119-00000595-yom-pol)。