研修医見直し制度(2009〜)

2004年〜2008年度 研修医制度
2009年度〜 見直し
「今回の見直しは,臨床研修の基本理念――医師としての人格の涵養とプライマリ・ケアの基本的な診療能力の修得――を前提としたものです。また,その基本理念を具体化した臨床研修の到達目標についても堅持しています。……到達目標の中には必修項目があり,……
入院患者を受け持ち症例レポートを提出するA疾患と,外来患者などで経験するB疾患,そして外科症例については1例以上を受け持ち症例レポートを提出することが必修になっています。どの診療科で研修するにしても,これら必修項目については必ず達成できるようなプログラムを,病院に考えていただくことになります。 …(年間3000人以上の病院を研修先とする規定のこと)…小規模でも頑張っている病院があることは理解しています。ただ,基幹型病院としての能力と質を確保するという点では,ある程度の規模があったほうがいいというご指摘がありました。その規模については,病床数のような外形的な基準も考えられますが,それよりも,入院患者数という,その病院の取り組みによって変わり得る指標を基準にするほうが適切であると考えています。そのほかに,救急医療やCPC(臨床病理検討会)の開催も指定基準に加えております。基幹型病院としての質を確保するという点で,ある程度の線引きは今後の方向性としてあり得ると思います。(学生に対しては)まず,「これまでと同様の対応をしてください」と強く伝えたいと思います。研修プログラムも多様化するなか,“自分の将来をしっかりと考え,その将来にふさわしいプログラムを選ぶことが,いちばん大切”なのではないでしょうか。そして,そのときに考えてもらいたいのが,“自分が学生時代を過ごした大学病院,あるいは学生時代を過ごした地域の臨床研修病院,そういうところのプログラムも視野に入れて検討してほしい”ということです」(www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA02837_02)。