ドラッグディーラーに諭される

「ザルバリ被告は96年ごろから偽造旅券で密入国を繰り返し、都内や中部地方覚せい剤などを密売。初めは繁華街などで売っていたが、防犯カメラの設置が増え、警察の取り締まりも強化されたことから住宅街に目をつけ、最近は活動の中心を港区などの高級住宅街に移していた。/手口は、顧客の連絡先があらかじめ入力された「客付き携帯」と呼ばれる携帯電話を入手し、自ら売買内容を交渉。話がまとまると、麻布、高輪、白金の3地区を担当するそれぞれの売り子に受け渡しの日時や場所を指示していた。受け渡しはほとんどが住宅街の路上。特定の売買拠点を作ると取り締まりの対象になりやすいと判断したとみられる。売り子の男は、六本木のクラブなどで勧誘していたという。/調べに対し、ザルバリ被告は容疑を否認しているが、4人は「ザルバリ被告の指示でやった」と供述、「日本人は金があるし真面目に払うからやりやすかったが、こんなに薬物を買う人がいて日本は大丈夫かと心配になった」と話しているという。/麻薬取締部の調べによると、ザルバリ被告のグループのようなイラン人の密売組織は都内に約10グループあるとみられる。同部はザルバリ被告らをさらに追及し、薬物や客付き携帯の入手ルートなどについて調べる」(mainichi.jp/select/today/news/20081030k0000m040144000c.html?inb=ff)。