火力発電所の廃止に萌え〜!(燃え〜)

暑いときに火力発電所の話など聞きたくない?!さようでおますな。しかし、松下電器の子会社が世界最大規模の充電池の工場を「関西電力大阪発電所の跡地」につくるとなれば、そりゃ、その暑い(熱い)発電所はどこにあったん?と聞きたいのが人情でおます。
まず充電池工場に関する読売新聞の報道
===
松下電器産業グループが、総工費1000億円超を投じ、大阪市内に世界最大級のリチウムイオン電池工場を建設する方針を固めたことが16日、明らかになった。/月内に正式決定し、早ければ2010年度の稼働を目指す。/生産能力の大幅な増強で、世界シェア(市場占有率)3位の松下電器は、2位のソニーを抜き、首位の三洋電機に迫る。/関係者によると、新工場は、子会社の松下電池工業が関西電力大阪発電所の跡地に建設する予定だ。フル稼働時の生産能力は月産5000万個程度で、現在のほぼ3倍に増える。/リチウムイオン電池は、小型で出力が大きい上に繰り返し使える利点がある。ノートパソコンなどのデジタル家電や携帯電話に不可欠な充電池で、電気自動車や次世代ハイブリッド車の中核部品としても重要性が高まっている。/世界市場では、三洋電機ソニー、松下電池工業の3社が販売個数シェアで約7割を占める。韓国のサムスンSDI、LG化学、中国のBYDなどと激しい競争を繰り広げている」(出典:headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080717-00000005-yom-bus_all)。
===
そこで今度は、関電の2003年のプレスリリース。さすが電力会社だね。過去のプレスリリースもきちんとそろっている。過去(原発事故関連の隠蔽とそれに関する社会からの糾弾)からきちんと学んでいるじゃないですか!
「 当社は、この度さらなる経営効率化を推進するため、大阪発電所を平成15年12月25日をもって廃止することといたしました。/電力の小売部分自由化範囲が拡大されるなど、電気事業を取り巻く状況がより一層厳しさを増している中、当社は、平成13年度から高経年で効率の低い小容量火力機(16機 213.2万kW)を廃止するなど、経営全般にわたり、あらゆる効率化に積極的に取り組んでおります。/その一環として、大阪発電所につきましても、平成15年12月25日をもって廃止することといたしました。/当社としては、今後も経営全般にわたる効率化をより一層推進し、引き続きお客さまに当社の電気を選んでいただけるよう取り組んで参りたいと考えております。
<参考1:大阪発電所の概要>
所 在 地:大阪市住之江区平林北1丁目2番65号
大阪発電所 出 力(万kW) 燃 料 運用開始 現 状
1号機 15.6 天然ガス/重 油 昭和34年 4月 稼働中
2号機 15.6 重 油 昭和34年10月 停止中
3号機 15.6 重 油 昭和35年 2月 停止中
4号機 15.6 重油/瀝青質混合物 昭和35年 3月 停止中」
出典:www.kepco.co.jp/pressre/2003/1218-3j.html