「無能力化」しつつある民主党

無能力化といっても北朝鮮の核施設のことではない。なんでも反対の民主党の社会的イメージが有権者から「こいつらは能力ないんじゃないねぇか?」という疑念をもらうことです。福田首相は根性なしと言われても我が道をゆくで、前首相小泉(=安部ちゃんがいたがこの人はかつての宇野総理と同じで歴史には何も残さなかった)とはちがって、有権者には「無難」に見えているところが老獪なんじゃわ。福田首相のぼやきは穏健派の良識人のようにみえるので、したがって当然馬鹿な貧乏くじをひくのは民主党。金融と財政の分離はもちろん理に叶った要求であるけれど、今回の人事を容認するかわりに政策的な妥協を自民党から引き出すべきなのに、馬鹿のひとつ覚えになってしまい、福田の印象操作(=民主党の人は大所高所に立てない困った人たち)にまんまとはまっている。こちらも身から出たさびというか、小沢という無能な党首の代わりがいないという悲しさか。
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福田康夫首相は11日、民主党武藤敏郎日銀副総裁の総裁昇格案などに同意しない方針を決めたことに、「困りましたね。今度の人事は評判いいでしょ。専門家も経済界も賛成してますね。本当によく理由が分からない」と不満を表明した。首相官邸で記者団の質問に答えた。/首相はやりとりの中で「困っている」と3回繰り返した。民主党が主張する「財政・金融分離論」についても「(武藤氏が)財務省出身者だからだめだというのも、ちょっと乱暴な話だ」と批判した。【三沢耕平】」