アルジェリア状況

アルジェリアの首都アルジェで11日、最高裁判所国連難民高等弁務官事務所UNHCR)を狙ったとみられる自動車爆弾テロ2件が相次ぎ、ロイター通信によると、67人が死亡し、数十人が負傷した。UNHCRは運転手1人が死亡したとの声明を出した。UNHCR報道官は他に国連関連機関職員12人が行方不明になっていると述べた。/アルジェリアでのテロとしては近年で最悪の事態となった。犯行声明は出ていないが、イスラム過激派「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ組織」の犯行との見方が伝えられている。国連事務所に対するテロとしては03年8月にイラクの首都バグダッドでデメロ国連事務総長特別代表ら22人が死亡した爆弾テロ以来、最悪規模。/ロイター通信によると、1件目の爆発は最高裁判所近くで発生、スクールバスが巻き込まれたとの目撃情報がある。約10分後に各国大使館が集中する高級住宅地のUNHCR近くで2件目が起き、アルジェリアのゼルーニ内相は国営アルジェリア通信に「自爆のようだ」と語った。/インドネシア・バリ島に滞在中の潘基文(バンギムン)国連事務総長は「許されない行為だ」と指弾し、米ホワイトハウスも「人類の敵による国連攻撃」と非難した。/アルジェリアでは今年に入りイスラム過激派によるとみられるテロが少なくとも7件発生。9月には東部バトナでブーテフリカ大統領の暗殺を狙ったとみられるテロが起きた」(headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071211-00000129-mai-int)。
「アルジェで11日発生した、国連事務所、最高裁判所などを狙った同時爆弾テロで、同国治安当局者は13日までに、自爆犯は過去にテロの罪で服役、恩赦で釈放された2人であることが判明したと述べた。AP通信が伝えた。/死亡者は37人に増えたとも述べた。ただ、犠牲者数は各機関発表で錯綜しており、病院や地元メディアは最大で70人以上とも述べている。一方、生存者の捜索作業は続いており、13日には崩れた建物のがれきの下から7人が新たに救出された。生存者はまだいると見られている。/事件では、国際テロ組織アルカイダとの共闘を宣言する過激派「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ組織」が犯行声明を出している。同組織は国連を「無信仰者の巣くつ」として非難した。トラックを使った爆弾テロとみられる。/治安当局によると、自爆犯の1人は64歳男でガンの症状が進んでいたという。もう1人は32歳男で、イスラム強硬派の戦闘員を多数出しているアルジェの郊外部の出身者だった。2人が服役した事件の内容は不明」(www.cnn.co.jp/world/CNN200712140030.html)。