疑似科学=ゲーム脳をバッシングした後は前頭前野説を××

東北大学未来科学技術共同研究センター 川島隆太教授監修 もっと脳を鍛える大人のDSトレーニングウィキのゲーム脳の項目の中に、川島隆太の説明を引いてこういう説明がある。
「「テレビゲームで脳が壊れるという理論の最初の提唱者は、東北大学教授の川島隆太である」という説もあるが、これはイギリスのタブロイド誌が川島の発言を誤解して報じてしまったためであり、誤りである。川島本人はこれらを発端とした一連の出来事を「忌まわしい過去の出来事」と書いている。/川島は、統計をもとに「一般的なテレビゲームの多くは前頭前野を刺激しない(ただし必ずしもそうではなく、新しいゲームをやり始めたころや、文章が多く表示されるゲームで流し読みではなく本腰を入れて読んだ場合など、ゲームの内容や遊ぶ姿勢によっては活性化するケースもある)」という結論は出しているが、ゲーム脳を肯定しているわけではなく、「痴呆に似た状態になる」「脳が壊れる」といったような悪影響論も述べていない。さらに、のちの自著『天才の創りかた』(講談社インターナショナル)や『頭をよくする本』(KKベストセラーズ)の中でも、「テレビゲームで遊ぶことで脳が壊れてしまうことは100%ない」と書いている」(ウィキペディアゲーム脳」)。
脳の問題を前頭前野だけに集中して、脳の機能にそこだけに特権化するのも、まマイルドなトンデモ学説だろう。川島が森昭雄ほどクレイジーではないにせよ、その脳商法に関しては、きちんと批判――非難=バッシングではないよ――しておく必要がある。