だからミンストレル・ショーは止められない

ソロ・シーン以下の引用は日本のCDジャーナルデータベースというところにあるらしい。日本ではクロンボがジャズをやらないと「本物」とは言えないらしい。我が国の黒人に対する人権意識は、亜米利加の公民権運動以前のレベルに今だ留まっているようだ。ウエスト・コースト・ジャズという虚構のジャンルをめぐる言説を拾えば拾うほどモラスキーが指摘した日本人の音楽レイシズムの伝統をひしひしと感じる今日この頃でございます。
「レヴィーの人気は日本でさほど高くはないが,西海岸を代表するピアニストのひとりだ。このソロ・アルバムからはそうした彼の真価を聴くことが出来る。表現の多彩さに加え,力強いタッチからは,ややもすれば彼が白人であることを忘れさせてくれる」。