弟子への返答

科学者の不正行為―捏造・偽造・盗用(1)この間抜け学生が盗作したか、どうかは、事前にノッキーさんの文献をアクセスしていたかどうかですね。つまり、知っていたのに同じタイトルを使うのは剽窃行為にあたります。しかし、内容が酷似していない限りは、まあ幼稚な学術的ミスとして処理される可能性があります。また、本歌取りではありませんが、『存在と意味』(廣松渉)のタイトルで卒論を書いてもかまいませんが、廣松の当該の図書についての言及がない場合は完全に学生の落ち度になってしまいます。問題はノッキーさんの論文のパブリシティがないと、このようなことが起こりがちになります。
(2) はい、これは人の研究で自分の業績にしてしまう、医学系論文にある悪い悪癖ですね。この場合は、指導教官がノッキーさんの当該論文を(現時点において)知っているかどうかがポイントになります。
(3)盗作ですが、学生が(恐喝された?せよパワハラにせよ)共著とすることを了承している場合には、パクリとは言えないと思います。
(4)いや〜 究極のところ、問題となるのはこの先生が、すでに公刊されているノッキーさんの論文を知っているかどうかです。もし、知っていて同じ論文タイトルを使うのなら、それは学問界の仁義にももとる奴です。知らないのであれば、教えてあげましょう。それでも態度を改めないのなら、この人の人格が変貌するまでは、付き合わないほうがよいでしょう。共同研究者にするのはヤバイです。
(5)――如何でしょうか? はい、あまりにも低レベルな議論です。ノッキーさんが、ビンボー老人のいない島に関する理論的論文などを、もっと発表されており、ノッキーさんイコール「ビンボー老人のいない島」というブランド名が確立していたら、このような不幸はおきなかったかも?
しかし、私の真意はノッキーさんを責めることにはありません(だってあなたは悪くないんだもん)。このX先生の低次元にあきれるだけです。ご愁傷様です、ホント。